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【エリンサーブ・サポーターご紹介】弁護士 佐藤竜一 様

神戸、加古川の起業支援レンタルオフィス エリンサーブの
「サポーター」インタビュー記事のページです。

※エリンサーブサポーターとは:
インキュベーションオフィス(起業支援オフィス) エリンサーブと連携し、
会員様へ起業サポートを行う各分野のエキスパートです。

今後も、エリンサーブサポーターの具体的なお仕事やプロフィール等
詳しくお伝えして参ります。

◆エリンサーブ サポーター

プロシード法律事務所

弁護士
佐藤 竜一 さん

第二回は、弁護士としてご活躍の佐藤竜一様にお話を伺いました。

佐藤様

佐藤様、本日は宜しくお願い致します。
 
この度はエリンサーブの起業サポーターをお引き受けくださり大変ありがとうございます。
 

Q. 基本的なことになりますが、弁護士とはどういうお仕事か、聞かせてください。

基本的なことになりますが、弁護士とはどういうお仕事か、聞かせてください。
はい、一般には弁護士の仕事は、企業間や個人間の紛争(訴訟・調停)の解決をしていく仲介・代理人業務がメインになります。
ただ、実際には紛争になる前に相談を受けて、紛争する前に止める活動や、新しいリスクや今後のリスクを検証し、予防する仕事も含まれています。
ですので、私が担当している顧問先からは事前にリスクヘッジを踏まえた相談を受けることが多いですね。実際に紛争になってしまうと、大きな揉め事となって、解決するのに数年かかることもあります。

例えば、遺産相続では、遺言書がないと遺産分割できません。ところが、意外と遺言書を作っていない人が多いです。遺産分割は長い場合は2~3年かかる場合もあるので、遺言書を作っている方が、圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。なので、我々としては事前に相談してもらいたいとは思っています。

弁護士というと固いイメージがあって、気軽に相談できないと思っている方もいるかもしれないですが、是非事前に相談に来て欲しいですね。

Q. 弁護士になられた理由・経緯など教えてください。

元々は大学を出てから公務員として働いていました。ただ、仕事で物足りなさを感じていました。
公務員として、人のために仕事をやりたいと思っていたのに、実際に仕事をしても市民の方から「ありがとう」と言われることが少なかったのです。同僚、上司から「ありがとう」と言われることはあっても、一般の方からは,「やって当たり前」ということや,苦情を言われることが多かったですね。
また実際は忙しい日も多かったのですが、知人からは「5時には帰ってるんやろ?」とも言われることも多かったです。公務員は給料が高くて早く帰れるというイメージがついているのだと思います。このように外部からの評価が低かったのは辛かったですね。

公務員として働きながら感じていたこととして、実は民間で働く方が「ありがとう」と言われることが多いのではないかということです。
そんな時、私自身、もともと法律を勉強していたこともあり、思い切って弁護士になろうと思いました。そこで、公務員をやめて、2年間予備校通って弁護士資格をとりました。

それまでは人生に対して安易に考えている部分がありました。大学を卒業してから公務員になり、そこからは出世したいと思っていました。ですが、実際は退職して、一から勉強して資格取得を目指しました。その時はもちろん不安なことも多かったのですが、同時に大きく人間性が変わった気がします。

現在の仕事は、事業や人生の重要な場面に関わることであり責任も重いですが、私自身が判断して進めていけますので,自由度も高く、自分には合っていると思います。
お金をいただいた上で業務遂行するのですが、その結果として「ありがとう」と言われるのは本当に嬉しいです。
弁護士の仕事をしていると、案件が片付くと、関わった方が上を向いてもらえるのです。

それまでは暗い気持ちしかなかった人でも、問題を整理できれば上向きになってスタートしてもらえます。
辛い思いをしてきた方が、最後は表情が明るくなって終われる、その瞬間に立ち会えることが仕事のやりがいになっています。

 

Q. 起業家の方々とはどのように関わっていきたいと考えていらっしゃいますか。

みなさん、スタートアップされて大きくなっていこうとする段階の方が多いと思います。
その中には、いろいろなチャンスがあります。変化が激しい今だからこそ、そこにどう挑むかということに大きなチャンスがあると思うのです。

今私が社外取締役をしている会社があります。この会社は、最初は小さな会社だったのですが、短期間で成長して新興市場に上場しました。
小さい会社からそこまで急成長する姿を見ていると、起業家は多くの可能性を秘めていると改めて気づかされました。私としては上場会社の役員は初めての経験なので、自分の知らない分野でもあります。だからこそ私も成長して、挑戦解決していかないといけないと感じています。

また起業時には、逆にリスクが潜んでいるところもあります。私が関わる部分でいえば、契約条件とか、物を売るときの物に潜むリスクや人を雇うときのリスクなどですね。そういったリスクに対しては私も一緒に考えていきたいですし、そういう仕事に携わるのが嬉しいと思っています。実際には私自身も考えられないような問題が起こる可能性はありますが、私も一緒に問題を検討しながらサポートしていきたいですね。

 

佐藤様

Q.先生のお立場より、起業家はどうあって欲しいと考えていますか?

世の中にはいろいろな課題が存在しています。その課題を解決するために、目標や事業理念を掲げて、起業をされていると思います。
私の起業家へのイメージは、「社会の課題を解決する、世の中を幸せにする」というものです。
他の人が考えていない社会問題に対して取り組んでいく姿を私も学びたいですし、そういう夢をもって起業されている方に魅力を感じますね。

 

私が独立する際の話になるのですが、独立した時は私も不安でした。妻と子ども達もいたので、本当に食べていけるかと感じていたものです。

不安のあまり、仲の良い経営者の方に相談もしました。その方の業界では、起業して10年経って後に事業存続している者が非常に少ないという厳しい業界だったのですが、弁護士業界はそんなに厳しくはないだろう、独立開業した人が10年経ったら半数になっているような業界ではないだろうと言われたのです。その方の言われることは事実でした。その方からは、「君は半分より下にしかなれない程度の自信しかないの?悩む意味が分からない」と言われました。その言葉を受けて、「そんなことはないだろう、もっと自分に自信を持とう」と自分を鼓舞して、前に進んでいくことができました。

私自身を振り返ると、人とのつながりを大切にしたいという気持ちは人一倍強いと思っています。
人とつながるのは好きだし、人と人とをつなげるのも好きです。
その結果が良い人間関係となって、更に、そういうつながりの中で信頼しあって仕事ができたらよいと考えています。

弁護士になるまで、弁護士はどこか近寄りがたい,遠い存在だと思われていると感じていました。
ですので、私自身が弁護士として独立する際には、今までより顧客とアクセスの良い関係を築いていきたい、相談しやすい事務所でありたいと考えました。

もちろん、私だけでなく、事務員の方の対応も重要であり、電話などで話しやすい雰囲気を作ることが依頼者の方に安心してもらえることになると考えています。
今までの弁護士像とは違う、フランクに話ができる弁護士、身近な存在になりたいと思っています。



●エリンサーブより:
ありがとうございました。インタビュー中も佐藤先生はフランクにお答えいただき、雰囲気の良い関係を築いていける方だなと感じました。もちろん仕事面でも知識豊富で、相手のことも考えてくださる佐藤先生です。皆さまもぜひ気軽にご相談いただければと思います。

●相談を希望される方はこちらまで:



お知らせ DATE : 2019.10.20